2017年2月26日日曜日

イベント開催報告(第2部)

1部の報告から

Yukariさんの歌を挟んで、2部のレポートです。

2部では、Yukariさんなどいわゆる福島からの自主避難(区域外避難)されている方々が直面している課題、
健康面での不安、故郷への想いなど、そしてこれから考えてほしいことについて、
棚澤さんの取材されたデータなどを基に、お二人から話していただきました。

・福島県の放射線量が高い区域への帰還を前提とした政策への移行。
・甲状腺癌の発生数が高くなりながらも検査が縮小されていること。
・被災者へのいじめ問題。
・避難者への住宅支援の3月末での打ち切り。

なかでも、最近話題になった、いじめ問題について
教育の問題としてだけで報道等されているが、その原因である原発事故であることが、
メディアでも報道されず、伝わっていないこと。
また、最近だけではなくく、避難直後からのいじめの問題は子どもだけでなく、
多くの人にあったこと。
そして、今回、棚澤さんが本を出すきっかけは、西東京に避難された方がバッシングにあっていたこと。
(※主催者が今回の企画を地元で開催したいと強く思ったきっかけです)
そして、喫緊の課題である、被災者への住宅支援の打ち切りについて。
避難指示区域以外から逃れてきた「自主避難者」への住宅の無償提供が、
今年3月末で打ち切られてしまうことです。
その結果、現在の住宅から立ち退きを求められたり、
新たに多額の家賃の発生や引っ越し費用などの負担などを強いられることです。
これには、会場からも憤りやため息が漏れていました。
3月末での住宅支援打ち切りについて…

最後に、お二人から。

Yukariさんからは、福島のことをいえない人多い。
当時の赤ちゃんは6年たって福島のことを忘れたり知らない。
たった35キロ先で原発が爆発した。西東京から35キロはどこかを思い浮かべてほしい。
避難していることを隠している人もたくさんいる。
歌を通して、これからも子を持つ母親として、福島のことを訴え続けていくと
皆さんに伝えられました。

棚澤さんからは、ただでさえばらばらになりがちな被災者が、
孤立化して、支援などの情報が行き届かなくなるなってしまう、
そして、「あいまいな絶望」の中にいる人が多く、
自殺率が高まっているとして、連帯や共同を目指す「避難の共同センター」や、
被災者当事者が出した冊子「3.11被災者の声」の紹介がありました。
そして、同じ母親としてタブーにしたくない、福島は難しい、関係ないことにはせず、
支援者というより同じ時代に生きる母親として、そして、当事者として、
ライターとして空気を少しでも変える存在になりたいとの言葉がありました。

ラスト2曲は「風に吹かれて」そして、一時言葉を失った娘さんのために書いた
「両手広げて」を子どもたちも一緒に大きな手拍子とともに、
会場の響き床が一体となりました♪
~君に届け 両手ひろげて~
「両手ひろげて」から
第3部に続く

2017年2月25日土曜日

イベントの開催報告(第1部)

「福島のお母さん、聞かせて、その小さな声を」@西東京。
お陰様で31名の参加者(子ども含む)を迎えて終了しました。


 地域の子育て中のお母さん(最年少0歳!)から、日頃から活動をされている方、福島にゆかりがある方など、年齢や立場を超えて様々な方にご参加いただきました。
当日は3部構成で1部・2部はYukariさんと棚澤さんのトーク。そして間にYukariさんの歌を♪

3部は、質疑応答や交流を行いました。

本日は、【1部】の模様をお伝えします。

【1部】
Yukariさんが、震災当日から原発事故が起きて東京まで避難するまでの出来事について、棚澤さんとの資料や取材を交えてのお話しでした。
▲最初はお2人のお話から
大規模避難施設での生活から、今の避難先での生活に至るまでについて。
故郷いわき市の海や豊富な農作物がある豊かだった生活のこと。

棚澤さんからは、福島県の事故当時の放射線量や、取材を通して聞かれた他のお母さんたちの話し、そして、Yukariさんとの出会いやその後のフランスツアーへの同行記などを、スライドを基にしながら話していただきました。
▲Yukariさんの出身地である、いわき市のことや
原発が爆発したことを後で知って、東京まで避難するまでのことなど
1部の終わりは、避難直後歌うことができなかったYukariさんが、最初に作ったお世話になった人たちのために作った「my life」。そして、「今でも」を。マイクなしでしたが、圧倒的な歌声と込められた思いで会場は涙を流す方が多数...



企画 三河

Yukariさんの今後のスケジュールなど
http://www.yukari311.com/
(Yukariさん公式サイト)
「避難の協同センター」
http://hinan-kyodo.org/
「3.11被災者の声~当事者自身がアーカイブ~」
(東日本大震災被災者の会 Thanks&DEREAMより)
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-1432.html

2017年2月11日土曜日

棚澤明子さんのインタビューです



今日は、震災から5年と11か月です。
そんな今日は、19日のゲストである
棚澤明子さんのインタビューをお届けします。

今回のタイトルである
「福島のお母さん、聞かせて、その小さな声を」を発刊した際に、
FM世田谷にて放送されたものです。
休日でお出かけの方もいるかと思いますが
是非お聴きください。



19日は、この時からまた経過して起きていることなど
お話していただく予定です。


2017年2月8日水曜日

Yukariさんライブに行って来ました♪

皆さん、こんばんは。

2月19日のイベントも近づいてまいりました。
参加申込みいただいた皆様、ありがとうございます。

主催者の私は、妻、息子と、2月4日(土)国分寺で行われた
ゲストのYukariさんの帰国後(昨年11月から1月末まで2度目の渡欧)
初ライブに行って参りました。
遠藤律子さん(piano)、山口彰さん(bass)、藤井学さん(drums)の豪華トリオ。
圧倒的かつ聴く人の心を揺さぶる素敵なライブでした。
Yukariさんと、当日のゲスト棚澤明子さんともお会いして、
西東京でのイベント楽しみにしていますとおっしゃってくださいました♪
今日は、Yukariさんの1回目のフランスツアーの
ダイジェスト動画をお届けします。
どうぞご覧ください。